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江角マキコ、息子が通う学校で“学費優遇”トラブル! 私生活で探偵に見張られる日々




「お前の雇い主を言え!」


 江角マキコの近況を追うため、彼女の自宅周辺で取材を行っていたところ、突然“江角に雇われた探偵”を名乗る男性から声をかけられた。


「記者か? 探偵か?」


 初めにそう尋ねられ、週刊女性記者をなぜか探偵だと疑い問いただしてくる。


「雇い主は●●か? それとも▲▲のほうか? 誰かに雇われた探偵なんだろう!?」


 この江角に雇われた探偵が言うには「彼女をつけ回す探偵が複数いる」ようで、記者をその1人だと思っているのだ。その後、探偵は江角らしき人物に電話をかけ、警察に通報をさせる。駆けつけてきた警官に事情を説明して誤解を解き、その場は別れた。




■芸能人の保護者を優遇するとして──


 '98年に主演を務めたドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)で女優としてブレイクした江角。その後バラエティー番組でMCを務めるなど女優業以外でも活躍したが、'17年に突然、芸能界を引退した。


 取材を続けていると、探偵から編集部に連絡が入った。


「江角さんの子どもが通っているスクール内で、経営をめぐるトラブルが起きているんです。江角さんは今年1月に退任した前・理事長と仲がよかったことでトラブルに巻き込まれてしまったので、私が身の安全を守っています」


 '09年に生まれた江角の長男は、都内のインターナショナルスクールに通っている。


「1月に突然、理事長の解任が保護者に報告されたんです。きっかけはスクール内で横行していた芸能人の子どもに対する“学費優遇措置”に非難が集まったこと。事実上、スクールの実権を握っていたのは理事長の妻である副理事長でした。彼女の公私混同でお気に入りの保護者を優遇している状況に対して、夫である理事長が改めるよう求めると、逆に解任されてしまったんです」(スクール関係者)


 冒頭で江角に雇われたという探偵が“雇い主”と疑った「●●」と「▲▲」は、この騒動の新・理事長と副理事長の名前だった。江角の探偵いわく「この2人が探偵を使って江角を監視している」という“非常事態”が起きていた。


「“優遇措置”が明らかになったことで、お子さんを通わせている芸能人の保護者に対して“あそこも優遇されているのでは?”という目で見られるようになってしまって……」(別のスクール関係者)


 江角の息子が通うスクールの保護者たちは、学校のウェブ掲示板にそれぞれの意見を書き込んでいた。その掲示板で、江角は実名を出して“身の潔白”をコメントしていた(現在は閲覧できない)。


《多く父兄の方々が様々な才能をお持ちですし、キャリアを活かしたボランティアを提供してくださっています。それなのに、芸能人の学費を半額にする学校側も、それを受ける側もあり得ないことで(中略)私は一切、優遇措置は受けておりません》


 '14年にも、江角は娘が通っていた有名私立小学校で、ママ友からの嫌がらせに遭っていたことを告白していた。当時、自身のブログで次のようにつづっている。


《私もいろいろな噂話を流されたことがあります。お弁当を作らずメロンパンをポンと持たせている、、、とか 先生にいわゆるチクリをしてる、、、とか(中略)その時は露骨に無視をされたり、お茶会やランチ会をその噂を広めるために開かれたりとか》


 3年前に引退するとき、“子育てに100%専念するため”と語っていた江角。


「最近、お子さんたちを連れて近所を仲よさそうに散歩する姿を見かけましたよ。今はコロナの影響で出かける場所がないのでしょうね。秋からは、娘さんが留学中のスイスの学校に息子さんも通わせることが決まっており、江角さんも1年の半分は海外という、ほぼ移住の生活になるそうですよ」(近隣住民)


 江角はママ友による嫌がらせを告白したブログで次のようにも語っていた。


《静かに耐えていると助けてくれる人ができ、人付き合いがシンプルになりました いろんな人に自分を正しく知ってもらうなんて、まず、無理!!と悟りました》


 子どもとの仲は良好でも、人付き合いはなかなかシンプルにはいかない!?





最終更新:5/10(日) 22:39

週刊女性PRIME





# by exjwq9 | 2020-05-11 06:39  

公演中止で叶った岡江久美子と大和田獏の“最後の対面” 事務所社長が明かす「最後の20日間」




 「獏ちゃんは寝るときも携帯を握りしめて離さなかったそうです。彼は熱が少しある中、たった一人、家にこもって岡江さんが入院する病院と連絡を取っていました」


 そう語るのは、女優・岡江久美子(享年63)が所属していた「スタッフ・アップ」社長の戸張立美氏(70)だ。夫で俳優の大和田獏(69)とのおしどり夫婦で知られた岡江は、4月23日、新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した。岡江の元マネージャーで、40年以上一緒に仕事をしてきた戸張氏が「週刊文春」の取材に、夫婦の最後の20日間を明かした。



地方公演中止で叶った対面――夫婦の絆が産んだ奇跡

 岡江が異変を感じたのは、4月3日のことだった。昨年12月末に乳がん手術、1月末から2月中旬まで放射線治療を受けたことから、検査のため、自宅近くのMRIやCTなどの検査を専門で行うクリニックを訪れた。


「CT検査を行ったところ、肺に(新型コロナ肺炎の特徴である)影がうっすら見つかり、コロナの疑いが生じた。でも、この時点で発熱はなく、帰宅して様子を見ることにした。ところが、家に帰ってから熱が出たそうです」(戸張氏)


 一方、大和田は4月1日から、舞台「Sing a Song」で地方公演に出かけていた。だが、5日朝にその夜の奈良公演が中止になり、急ぎ帰宅する。岡江の容体が急変し、都内病院に搬送されたのは、その翌日、4月6日だった。


「獏ちゃんが主治医に電話し、主治医が奔走して受け入れ先の病院が見つかった。搬送の時にはまだ会話ができる状態だったそうです。獏ちゃんがもし5日に自宅に戻ってこられなかったら、岡江さんと会えなかったかもしれない。夫婦の絆が産んだ奇跡です」(同前)


 大和田も、帰宅時に熱の症状があったが、岡江の濃厚接触者にはあたらないと保健所から言われているという。現在の濃厚接触者の定義は、「発症の2日前から接触した人」となっている。地方出張で岡江と離れており、帰宅後も寝室を別にするなどしていたためと見られる。


「主治医の勧めがあって、7日に検査専門のクリニックでCT検査を受けるも異常はなかったそうです。ただ、病院に行ったことについて、獏ちゃんは『感染拡大防止の中で間違った行為だった』と言っていました」(同前)




■「獏ちゃんは携帯を握りしめ……」

 8日に検査の結果、岡江が陽性と診断されてからは、大和田は「濃厚接触者ではないとは言い切れない」と考え、自宅にこもり、誰とも接触しなかったという。


「獏ちゃんは携帯を握りしめ、病院から岡江さんの病状を逐一聞いていました。入院して3、4日経った時だったと思います。獏ちゃんから電話があり、『ここ3日間がヤマだ』と。いつ亡くなってもおかしくない状況と聞き、そんなに悪いとは思ってもみなかったので、驚きました。それから、しばらく何とか命をつなぎとめていましたが、岡江さんが快方に向かうことはありませんでした。


 ぼくもマネージャーも家に一人でいる獏ちゃんが心配になって『大丈夫か?』って電話すると、『娘(女優の美帆)が食事を買って玄関の前に置いてくれるから大丈夫』と気丈に振舞っていました」(同前)


 そして、入院から17日後の4月23日、大和田の願いは届かず、岡江は帰らぬ人になった。死後、病院に駆け付けガラス越しに岡江と最後の別れをした大和田。


 4月24日、葬儀業者が玄関先に置いていった遺骨を抱えた大和田は、集まった報道陣に絞り出すように言った。

「久美子は、いま、帰ってまいりました。こんな形の帰宅は、本当に残念で、悔しくて、悲しいです。どうか皆さんも、くれぐれもお気をつけください。それが残された家族の願いです。ご苦労さまでした。静かに送りたいと思います。失礼します」



■「最期まで奇麗な顔だった」

 岡江が亡くなって1週間。戸張氏は「ほんとうに仲の良い夫婦だったねえ」と、かみしめるように夫婦の関係を振り返る。


「岡江さんは『獏ちゃんと胃袋が一緒だから気が合うのよ』と言っていました。世間ではかかあ天下みたいに思われていることに『全然逆なのよね。私、損だわ』とも、よく言っていました(笑)。岡江さんはいつだって獏ちゃんの意見をちゃんと聞いていた。『はなまるマーケット』(TBS系)が始まる時は美帆ちゃんが中学に上るタイミング。岡江さんが獏ちゃんに相談すると、彼は『子供の面倒をちゃんと見るんだったらやってもいいんじゃないの』と言ったそうです。岡江さんはその通りに美帆ちゃんの弁当を毎朝作ってから番組に出ていました。


 獏ちゃんの性格から言って、相談を受けてダメと言ったことはないと思います。乳がんの時『元気がとりえの岡江だから』と、岡江さんの希望で公表しなかった。今回も、岡江さんは『もしコロナでも公表しないでね』と獏ちゃんに言ったそうです」


 大和田は、愛する妻を「最期まで奇麗な顔だった」と周囲に語ったという。




「週刊文春」編集部/週刊文春
最終更新:5/1(金) 21:48
文春オンライン




# by exjwq9 | 2020-05-02 06:44  

新型コロナ感染の赤江珠緒、肺炎で入院 実体験をもとに長文レポート寄せる【全文掲載】



新型コロナ感染の赤江珠緒、肺炎で入院 実体験をもとに長文レポート寄せる【全文掲載】_f0152773_23373197.jpg

 4月18日に新型コロナウイルスに感染していることを発表したフリーアナウンサーの赤江珠緒(45)が、29日放送のTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび/金曜たまむすび』(月~金 後1:00)にコメントを寄せ、肺炎のために入院していると明かした。


 赤江アナは4月16日放送の同番組内で、テレビ朝日系『報道ステーション』スタッフで新型コロナウイルス感染の疑いがあった夫が、PCRの検査の結果「陽性」だったことを報告。2日後の18日には、同局がホームページで「赤江珠緒さんより、PCR検査の結果、新型コロナウイルス陽性が判明したとの連絡を受けました」と発表していた。


 赤江アナは、実際に家族に感染者が出た立場として、自身と家族の状況などを踏まえて感じたことや考え方を、長文の手紙にまとめた。夫が感染した際に寄せたレポート同様、重要な情報も多く含まれていたため、コメント全文を紹介する。




■赤江アナからの報告


 ご心配をおかけしております。赤江珠緒です。療養に入ってから番組にたくさんの温かいお言葉をいただき、本当にありがとうございます。心からお礼申し上げます。通常のお気楽な番組のテイストに、まったく合わない内容ですが、リスナーのみなさまに大変ご心配いただいておりますので、今の私の状況をできる範囲でご報告しますね。少し耳を傾けていただけると幸いです。


 私の症状は4月15日に発症してから、連日37.5度くらいの熱が続いております。当初は味覚障害と多少の胸の痛み、咳はあったものの、レントゲンで肺炎症状は見られず、血液検査もさほど悪い診断ではない軽症という診断で、娘がいるということもあり、自宅療養を続けておりました。私の場合、熱は微熱の範囲でしたが、寒気や体のだるさなどはありましたので、解熱剤でしのいでいました。解熱剤を飲むと、幸いしばらくの間は平熱に戻ります。


 ですので、娘と通常生活を送るために、解熱剤は欠かせませんでした。ただ、発熱は思ったよりもダラダラと長引きます。例え37.5度くらいの熱でも10日も続けばうんざりしてきます。その点が、軽症とはいえ、今までの風邪とは違う感じがしました。そして、この病の特異な点はなんと言っても孤立・隔離を強いられる点です。普通の病なら家族や友人に看病をお願いすることもできます。私のように子どもがいる方なら、なおさらその存在がありがたいでしょう。


 ただ、このコロナウイルスの場合はまったく打つ手がありませんでした。玄関まで支援物資を届けてくれる友人の厚意や、宅配の方々によってのみ生活を維持できる状況です。解熱剤でなんとか症状を緩和しつつも、子どもがいると、昼間に眠ることなどは不可能なので、それは正直、けっこうキツい状況でした。このようなことを考えながら、娘と2人で10日ほど家で過ごしましたが、医師の勧めで改めてレントゲン検査と血液検査をした結果、肺炎をおこしているということで、発症11日目から入院となりました。

 

 当初は軽症で肺炎症状もなかった私ですが、正直自分が悪化しているのかどうかを判断するのは本当に難しかったです。自宅からまったく出られない中で、そう簡単には病院に通うこともできず、それほど悪くなっていないしな、もう少し様子を見るかと、自宅療養を続ける気持ちの方が大きかったです。ただ、いざ検査をしてみると、即入院ということでした。


 今は入院して症状は落ち着いていますが、あのままにしていたらと思うと、少し怖いです。おそらく、自宅療養をされている方、軽症の方も医療崩壊を避けるために、まだ入院はと躊躇(ちゅうちょ)する方もいらっしゃるのではないでしょうか。なるべく軽症のうちは病院に行かずにと判断される方もいるかもしれません。軽症のまま完治される方もいらっしゃるということなので、そのまま乗り越える方もいらっしゃるでしょう。ただ、10日目を境に悪化するケースも頻発しているそうです。


 実際に私がそうだったのですが、改善しているのか悪化しているのかを自分で判断するのはかなり難しいというのが実感です。ですので、軽症の方も再び肺の検査を必須でできるような態勢ができないだろうか。そうすれば、救える命も増えるのではないかと思いました。とにかく隔離・孤立の中での未知の病との戦いは悪い情報ばかりが頭をよぎり、このままでいいのだろうかと不安がつきまといます。


 そういった面からも、肺の状況を定期的にチェックできるなど、きちんと治っていっているというプロセスは心の支えになる気がします。最近、大阪府が親が罹患した場合の対策を考えているというニュースを見ました。我が家のように両親ともに罹患した場合は、シングルで子育てをされている方、介護すべき家族がいるご家庭などはこうした対策がどうしても必要になってくると思いますので、期待したいです。


 医療現場の方にお話を伺うと、今病院内では、コロナウイルスの患者の診察の際には内視鏡検査の時に使用される防護シートなどを使い捨てで使用しているそうです。いわゆる防護服という、完全重装備のものは重症患者の人工呼吸器の装着などの際に飛沫がそうとう飛ぶ時に使用するそうです。というのも、重装備な防護服は着脱がかなり大変で、むしろ着脱の時に感染してしまう恐れがあるからだそうです。なので、破り捨てて使い捨てるタイプの個人防護具を通常は使用していて、この個人防護具が今、医療現場で最もほしいもののひとつだそうです。

 

 医療現場でも足りない防護具ですが、数に余裕ができて、一般家庭でも使用できれば、軽症で家にいる人を家族が見守れて、体調の急変にも少しは対応できるかもしれないし、万が一亡くなってしまった場合でも多少はお別れができるかもしれない。これは私の体験をもとに医療現場の方とお話して、実現可能かどうかわからないまま申し上げています。


 罹患者を孤立させないことが闘病を楽にさせると思うのですが、実際には難しいのかもしれません。ただ、どちらにせよ、主に輸入に頼っている防護具や医療マスクが早く充足に行き渡るようにということと、亡くなってそのまま会えないというような、残酷な事態の打開策が何かしら世の中から生まれてきてほしいと切に願っております。自分の体験から、今後のこの病との戦いのヒントになるものはないかと、思いつくままにつづりました。


 まだ、残念ながら全国一律、同様の医療態勢が整っているとは言えない病ですので、お住いの環境や家庭環境、体質、さまざまに問題点は異なると思います。何度も申し上げますが、我が家の場合はということで、その一例として今の状況をご報告させていただきました。


 夫は40度近い熱が続く状況で、早々に入院しておりました。肺炎が重症化し、一時は深刻な事態になりかけましたが、医療スタッフのみなさんのおかげで持ち直し、現在は回復に向かい、退院できました。入院してから改めて医療現場のみなさんのありがたさを実感しております。本当に心から感謝申し上げます。医療従事者のみなさまのおかげで私も快方に向かって進んでおります。


 娘は相変わらず元気です。元気すぎて病室で体力を持て余しておりましたが、今は夫とともに自宅で過ごしております。本当にたくさんご心配をおかけしております。もう少し油断せずに療養いたしますので、番組のこと改めてよろしくお願いいたします。では、また。









# by exjwq9 | 2020-04-29 23:37  

PCR検査を受けた時期で明暗?石田純一さんと岡江久美子さんの新型コロナ感染はどのように報じられたか




 女優の岡江久美子さん(63)の突然の訃報には多くの人が衝撃を受けたと思う。岡江さんのような有名人が死去した際にテレビのニュース番組や情報番組が報じるべきことは何だろうか。もちろん故人の業績や成果、在りし日の思い出などを振り返ってその死を悼むことは大切だ。だが、この社会で日々起きている様々な出来事を一般の人々に伝える「報道」の仕事では、ぞれだけでは不十分なのではないか。


 特に亡くなった原因が新型コロナという、いまも正体が不明で特効薬が見つからないまま感染が拡大するウイルスである場合にはなおさらそうだ。いま新型コロナウイルスの市中感染(一般的な場所での感染)がじわじわと、しかもはっきりしたデータもないままに広がっている実感がある。


 そうした中で芸能人だった岡江久美子さんの死去。私たちはその意味をどう考えるなのかべきか。教訓はあるのだろうか。現在わかっている事実から何か読み取れることがあるのだろうか。訃報が駆けめぐって一夜明けた4月24日(金)、テレビ各局のワイドショー(情報番組)はどのように扱ったのだろうか。新型コロナウイルスの怖さを改めて突きつけた岡江さんの突然の死。このウイルスを「正しく怖がる」ためにもそれぞれの番組のアプローチを検証していきたい。ちょうどこの日、いくつかの番組は、新型コロナ肺炎で入院している俳優の石田純一さん(66)がアビガンの投与で回復しつつあることも伝えた。


 2人の芸能人の明暗を分けたものは何だったのか。筆者は以下の3つの点に着目してワイドショーの報道姿勢を比較した。その上で着目した点を完全に満たしていると評価できる番組は◯、半分くらい満たす番組は△、満たさない番組は×をつけた。




(1)岡江さんが乳がん治療で免疫低下して新型コロナ肺炎が一気に重症化した可能性に注目して専門家の見解も交えて伝えたか?


 岡江久美子さんが昨年乳がんの手術を受けて、その後に放射線治療を受けて免疫力が落ちていた可能性があることは多くの番組が伝えた。


テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』◯
 事実上のレギュラー出演者となっている岡田晴恵・白鴎大学教授(医学博士)がスタジオでコメントした。

 (岡田晴恵教授)
 「63歳で乳がん治療で放射線治療をやっているとなると免疫はかなり抑制されていたのだろうと。ですから63歳と比較的高齢でそれから(乳がんという)基礎疾患があるわけですね。岡江さんのような(条件の)人は日本中にいっぱいおられるわけです」



日本テレビ『スッキリ』◯
 ただし、番組に出演した感染症の専門医(日本感染症学会専門医・佐藤昭裕)は、放射線治療のために免役低下して重症化しやすくなったとは必ずしも言えないという見解だった。



TBS『グッとラック!』△
 岡江久美子さんがかつてこの番組枠の前身である『はなまるマーケット』の司会をやっていたため、ふんだんな過去映像を使って彼女の業績を振り返るトーンが他の番組より強かった。乳がんと放射線治療についてはVTRの中で触れてはいたが、それ以上の詳しい説明はなかった。



フジテレビ『とくダネ!』◯
 この番組には司会の小倉智昭や笠井信輔アナウンサーというがん闘病の経験者が出演者の中にいる。それゆえ、乳がんという基礎疾患や放射線治療との関連は大きな関心事だったようだ。呼吸器や感染症に詳しい二木芳人・昭和大学医学部客員教授が解説した。


(二木芳人・昭和大学客員教授)
「初期の乳がんの手術ですから、おそらく根治、全部がんが取れていたんだろうと思います。念のために放射線で目に見えない転移があってはいけないと少し散らしておいたと。で、期間が短いんですね。放射線療法も2週間か3週間ですから、放射線を当てますと、たとえば肺にそれがかかると肺にダメージが出ることがあるんですが、それほど強いダメージは岡江さんの場合はなかったのではないか。確かにその影響は否定できませんが、むしろ、この病気の本質というか、急激な悪化が思いがけないタイミングで起こると。それが岡江さんにとっては非常に残念な結果になったと考えるべきだと思います」。


 笠井信輔アナは血液のがんである悪性リンパ腫での入院先の病院から、岡江さんのケースについて他人事ではないとコメントした。笠井アナのブログには通院してがん闘病中の人たちからコロナウイルスへの不安を訴える声が数多く寄せられている。




(2)アビガンを服用して回復したという石田純一さんなどアビガンの投薬効果を専門家の知見を交えて報道したのか?


テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』  ◯
 番組では先週から新型コロナで入院していた俳優の石田純一さん(66)が前日にラジオ番組が放送した病床インタビューでの肉声を放送した。石田さんはまだ症状が続いているのかかすれた声で話していた。


 (石田純一さん・文化放送『斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!』)
 「東京から出るべきではなかったという部分でホテル側にも大変ご迷惑をおかけしてしまったということ、沖縄の人たちに非常に不快思いをさせてしまったことを、もう本当に反省しております」
 (石田純一さん)
 「実は沖縄から帰ってきた次の朝に初めて平熱を超えたんですね。だからこれはまずいっていうことで」


 石田さんは医師から治療薬のアビガンの投与を勧められたという。
(石田純一さん)
「4月15日にはもう完全ダメだと。熱も38.8℃とかありまして。そのときから(医師から)『一刻も猶予がないのでアビガンで行かないか』というふうにお話をいただきまして。そのときは本当に1回2回は大量投与だったですね。呼吸とかも弱くなってきたもんですから、いろんな意味でやっぱり、もう猶予もないということで」

 アビガンで症状が改善したと話す。
(石田純一さん)
「おかげさまでアビガンが効いてですね。その後、本当に悪くなることもなく、そんなに急激に劇的に回復はしてませんけど、なんとか小康状態。4日間で平熱ぐらいまでは来ました」


 このVTRを見せた後でスタジオで岡江久美子さんの死去について、岡田晴恵白鴎大学教授がコメントした。

 (岡田教授)
 「ですから早くに検査して、そして重症か阻止で、アビガンなどの投与をこういう人にこそという大切なメッセージを遺してくださったのかなあ。でも様子を見るという時点で、アビガンは錠剤ですので、渡せていれば石田純一さんのように亡くなったりというようなことを回避できて、石田さんのように回復されたのではないかと思います」



日本テレビ『スッキリ』×

 石田純一さんはまったく登場せず。アビガンも言及なし。



TBS『グッとラック!』×

 石田純一さんはまったく登場せず。アビガンの言及なし。



フジテレビ『とくダネ!』△

 石田純一さんは登場しなかったが、アビガンについて言及した。


 番組では岡江さんのケースについて「アビガンを使用していたら?」という仮定と「もっと早くPCR検査を受けていたら?」という仮定の2つはセットだとして取り上げた。新型コロナ肺炎の初期症状が風邪の症状と区別しにくために難しいのだと、この番組の専門家である二木芳人・昭和大学客員教授は繰り返した。

 (二木芳人・昭和大学客員教授)
 「症状が軽いと、どうしてもちょっと様子をみましょうとなる。それで熱が上がってくるとか、他の息苦しさとか、症状が出てきてレントゲンとなるので、どうしても3日くらい様子をみますね」


 検査をやりたくてもできない状況が日本では続いている、と番組では説明する。(韓国などのように)疑わしきはすべて検査というのは、やりたくてもできないのが日本の現状だという。

 (小倉智昭キャスター)
 「アビガンを使って発熱が治まったという人がかなり出ていますが、いまはまだ試験的に使っている段階だと思うんですが、ただ新型インフルエンザの治療薬として開発されたんだったら、まだコロナの陽性という判断は出ていないけれど、いまコロナの可能性があって熱があるんだったら、アビガンを呑ませようととか、あるいはお医者さんに頼んで呑ませてください、ということはできないんですか?」


 (二木芳人・昭和大学客員教授)
 「ただ単に有効性だけでなくて、こういう薬を使うときには安全の保障もないといけない。アビガンに関しては女性の生殖にかかわる副作用がうたわれていますし、それからインフルエンザに使う場合よりも量が少し多いものですから、そうするとインフルエンザのときに調べた範囲外の副作用がある場合もありますので、今はちょっと慎重に使って安全性を保証した上でないと広く使うというのは難しい」


 ここで注目すべきは『モーニングショー』の岡田晴恵教授と『とくダネ!』の二木芳人客員教授ではアビガンの使用についての見解がまったく違う点だ。




(3)岡江さんが発熱後に医師から4~5日間、自宅で様子をみるようにと指示された対応について注目しているか?


 岡江久美子さんの場合の新型コロナに関する病状の推移は以下のようになる。

 【岡江久美子さんの容態の推移】
 ・4月3日に発熱
 医師「4~5日間様子をみるように」
 ・4月6日 容態急変
 入院 集中治療室で人工呼吸器装着
 入院後にPCR検査→陽性
 (治療)
 ・4月23日 午後5時20分死亡



テレビ朝日『モーニングショー』 ◯

 番組は岡江久美子さんが医師の診察を受けて「4日間、自宅で様子を見るように」指示されたことにこだわった。コメンテーターの長島一茂が「様子をみる」という対応で本当によかったのかと問題提起した。

 (玉川徹)
 「一茂さんが言った、4日間様子をみるようにと言われた。関係者も『もう少し早くPCR検査ができれば』という話もあった。ちょっと疑問なのが、ここに来て、専門家会議のメンバーから『4日間様子を見ろなどということは言っていない』という話が出てきているんですね。ずーっとわれわれ『4日間、様子を見る』ということを番組の中でも伝えてきた。『4日間。経過をみてほしい』というふうに専門家会議のメッセージだと取られてきたけど『そうじゃなくて…』という話がいまになって出てきてるんですよ。これ、いったいどういうことなのかなと。ここも検証しなくちゃいけない部分だなと私は思っています」


 (羽鳥キャスター)
 「私の理解としても4日間(様子をみる)。非常に苦しい方はすぐ。あるいは高齢の方は2日間という認識なんですけど。これ岡田さん、どういうことでしょう?」


 (岡田教授)
 「私もそのように公式に出ているものと存じ上げております。だから、もしかすると専門家会議はそう言ってなかったとか、行政と違うのかなんかわかりませんけれど。これ検証は玉川さん、よろしくお願いします」



 『モーニングショー』で玉川徹や岡田教授が言っていることを整理すると次のようになる。

  岡江久美子さんは発熱したときに医師から「4~5日間、様子をみるように」と言われ、その指示を守って自宅で待機している間に症状が悪化した。3日後に急変して入院したときには集中治療室で人工呼吸器をつけたというから、その時点ではすでに重症になっていた。もし発熱したときにすぐPCR検査を受けていれば陽性と判明して、まだ軽いうちにアビガンを服用していれば助かった可能性があったのではないか。医師が「4~5日間、様子をみるように」と指示した背景には、国の新型コロナウイルスの受診マニュアルがある。そのマニュアルは専門家会議の提言を受けて作られているはずだが、実は専門家会議はそうは言ってなかったという情報があるというのだ。


 厚生労働省のホームページをたどっていくと「国民の皆さまへ(新型コロナウイルス感染症)」というサイトがあり、そこに新型コロナウイルスが疑われる患者についての「相談・受診の目安」が書かれている。


相談・受診の目安
 次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
 ・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
 (解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
 ※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、風邪の症状や37.5℃以上の発熱が2日程度続く場合、又は強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

出典:厚生労働省ホームページ「国民の皆さまへ(新型ウイルス感染症)」



 羽鳥や岡田が言う通りで高齢者や基礎疾患等のある人間でなれければ、「37.5℃以上の発熱が4日以上続いている」状態で初めて、PCR検査への道が開かれることになる。岡江久美子さんを診断した医師はこの手順に従った対応をしただけだった。(とはいえ、乳がんという基礎疾患があったことを医師は知っていたのか、という問題は残る)。この数日、埼玉県で「軽症」とされて自宅で様子を見ていた人が相次いで死亡していることを見ても、こ「相談・受診の目安」ではこぼれ落ちてしまう人が出ている現状がはっきりしつつある。


 そうすると厚労省のこの受診マニュアルを見直す必要が出てくる。また専門家たちはどう言っているのか、それがマニュアルにどように反映されるのかということは注視していくことは報道機関としての大きな役割だ。『モーニングショー』で玉川がそれを検証していくと公言したことは、ジャーナリストの覚悟の示し方として好ましいものだと思う。



日本テレビ『スッキリ』  △

 一般の人の4日以上と高齢者・基礎疾患などがある人の2日程度という目安を示したが、『モーニングショー』のようにこの目安を疑問視する姿勢は示さなかった。


TBS『グッとラック!』 ◯

 スタジオで北村義浩・日本医科大学特任教授がコメント。

 (立川志らく)
 「最初の頃は3日、4日は自宅でおとなしくしていた方がいい、というのはこの番組も含めていろいろな情報番組で伝えていた。おそらくそれで『4~5日様子をみるように』と言われ、岡江さんも従っていたんだと思います。本当に急変、自分が本当に体調が悪い時に3日、4日、家にのんびりしているのがいいのか、すぐに病院に行った方がいいのか? どっちなんですか」

 (北村義浩特任教授)
 「基本的には、とても強い倦怠感や息苦しさがあればずっと自宅待機ではなくて、病院に行く、あるいはかかりつけの医師に連絡した方がいい。時々、我慢強い人とか、あるいは救急車呼ぶのもはばかられると遠慮なさって行かない人もおられるでんすが、この間の専門家会議の発表でも今までただ4日間、様子をみてください、と強調しすぎたせいでこういう(岡江久美子さんのような)事例が増えてきたのでやはり、その4日間の間であっても、強い倦怠感、息切れを見逃さずにぜひ早めに受診する方がいい」

 「また、これ(岡江さんのケース)は4月3日のことなので、地区によってはすぐにPCR検査をしましょうと、発熱外来を設けている地域や医師会もありますので、かかりつけの医師の忠告によってはすぐに検査しましょうという流れもあります。そういう場合は本当に躊躇せず、昔の情報というのでしょうか。情報はころころ変わりますので地域によってはすぐ、広場にテントがあるとか、そこにPCR検査に行ってくれ、という指示が出る場合もあるので最新の情報を手に入れてほしい」

 (厚切りジェイソン)
 「倦怠感とか言われてもピンと来ない。何かの機械とかで測ることはできないのか?」

 (北村特任教授)
 「指先にクリップみたいな機械で『パルス・オキシメーター』というものがあります。体の血液の中に流れている酸素の濃度を測ることができます。上限が100%で、健康な人だと95%以上になるんですが、身体の酸素を取り入れる力がだんだん弱ってくると、90台の前半。で、肺炎という疑いはそれが90未満になってくる。そうなってくると肺炎の疑いということになってくる。これは明らかに客観的な数値として出ますので、高齢者や基礎疾患と呼ばれる持病を持っている人はコロナが非常に流行っている地域に住んでいる人は念のため、ご家族や本人のために用意してもいいのかなとは思います。通販でも購入可能です」



 北村特任教授が示した「パルス・オキシメーター」は、実はこの日のテレ朝『モーニングショー』の中で長嶋一茂が使用していることを明かしていた。北村特任教授は4日間を待たずとも息切れなどがあれば早めに受診してPCR検査を受けるべきだとして、さら地区によってはPCR検査を受けやすくなっている地域も出てきたと説明している。本来はそうした地域が広がっていくことが望ましいという見解だ。



フジテレビ『とくダネ!』 △

 番組では岡江さんの治療経過をパネルに示した上でどこでどう介入すれば助けることができたのかを感染症の専門家である二木芳人昭和大学客員教授に尋ねている。その答えは「現状では難しい」というばかりだった。


 (二木客員教授)
 「難しいですね。おそらく岡江さんは肺炎があったと思う。早い段階で熱が出たものの37.5℃までの比較的軽微なものであれば私が担当医でも『様子をみましょう』と言ってしまいます。仮にがんの手術をした後だとわかっても。でも、おそらく、そこで画像診断、レントゲンやCTを撮ったりすれば、あるいは軽微が肺炎があったかもしれませんよね。ですから、そこでコロナを疑って、あるいは肺炎を疑って、そういう(PCR)検査をしてれば、ということはありますけけれど、通常は高熱が出ました、ということで初日からレントゲンを撮るということをしませんので、もし今後、コロナがもっと一般的な病気になって、そういうような可能性が示唆されるとすれば、(発熱して最初の診断をした)そのタイミングで何かコロナを疑わせるような検査ができるようになれば、その時点でそのアプローチもできるかもしれませんが、今の時点では大変難しいですね」


 こうした話で終わっていたが、小倉キャスターも番組のスタッフは納得したのだろうか? 結局のところPCR検査とアビガン投与についてどうすればいいのか。質問に対する明確な回答とは思えないような説明だった。



 こうやって平日の午前中の情報番組を比べてみると、番組側のアプローチにそれほど大きな違いがあるわけではない。番組側の問題意識はそれほど変わらない印象なのに結果的に違いが出てしまうのは、登場する専門家の発言の内容だ。


 『モーニングショー』の岡田晴恵教授と『とくダネ!』の二木芳人客員教授は、いわば政府の専門家会議を批判しながら前進を促す「改革派」とこれまでやり方を踏襲する「守旧派」と言っていいほど開きがある姿勢の違いがあった。どうしても番組スタッフや番組出演者は素人なので専門家から専門的なことを断定的に言われるとそこで押し黙ってしまう傾向がある。だが、専門家を上手に使って自由に発言させているように見せて制作側のイメージした番組進行になっているか、専門家が言いたいことを言うだけで番組をスタッフが番組をコントロールできていないのか、結果的には大きな違いがあった。


 さらに番組によって違っていたのは芸能人の死去のときに、過去の番組映像を駆使してその人柄や功績を振り返る方向に傾くかどうかという点だ。TBSの場合、岡江さんがかつて司会をしていた『はなまるマーケット』が若手アナを育てる場所になっていたというエピソードから、思い出映像がふんだんに放映されて世話になったというアナウンサーたちが登場して涙をこらえるという演出に力点が置かれていた。その分、どうしても新型コロナの検査の課題や死者を出さないような治療の仕組みをどうするかが二の次になっている印象があった。志村けんさんの死去の際も新型コロナ肺炎の重症化の背景になったのがヘビースモーカーだったという喫煙歴と途中からの禁煙についてどの程度触れるのかという違いが番組によって現れていた。


 亡くなった岡江久美子さんと回復途上にあるという石田純一さんのケースを比較してみて、PCR検査のあり方や国の受診マニュアルのあり方について明確な形で議論したのは『モーニングショー」だけだったが、昼のワイドショーであるTBS『ひるおび!』も新型コロナウイルスに感染した2人について同時に言及していた。



TBS 『ひるおび!』

 (恵俊彰キャスター)
 「いやあ、つらいなあ、きのう、この訃報を『ゴゴスマ』を見ながら知ったんですが、ちょうとその最中に石田純一さんとメッセージのやりとりをしていまして、『アビガン、効いてるらしいですね?よかったですね。早く帰ってきてください』とメッセージを打ったら、『待っててください!』と返事が返ってきて、そのときにこの岡江さんの訃報が字幕で流れまして。石田さんに即『石田さん、大変なことになりました。岡江さんが!』と打ったら、『えーーっ!」というメッセージで。そしてしばらくしてから『諸行無常だね。はかないね。コロナは怖いね』と返信がありました。いまだに信じられないんですけど」


 『ひむおび!』は岡江久美子さんの死去と石田純一さんがアビガン投与で回復したことをつなげて、早期の検査で分かっていれば岡江さんにもアビガンの投与で治療ができた可能性があるかを専門家たちに聞いていた。


(1)の放射線治療が免疫力低下につなげた可能性について出演した医師たちは一様に否定した。

 (濱木珠恵・ナビタスクリニック新宿院長)
 「岡江さんの件について言うと首藤昭彦先生(国立がん研究センター中央病院乳腺外科長)もおっしゃっていたように特別に免疫が下がっている状態ではなかったと思うんですね。逆に言うと、誰でもこの状態になりえた話だと思います。なので病気をされているということに特化された話ではなく、誰でも起こりうるので、まず、うつさないようにする。うつらないようにする。もしかかってしまったときには検査、治療への流れをどうスムーズに持っていくかという2つのことが課題としてあげられると思います」

 (恵俊彰キャスター)
 「いま日本にも乳がん患者はたくさんいらっしゃると思うけど、そうした方々がどう向き合えばいいのか。早くPCR検査をする体制があった方がいいのか。アビガンを投与する体制があった方がいいのか?」

 (首藤昭彦・国立がん研究センター中央病院乳腺外科長)
 「現在、アビガンを投与するためにはコロナウイルス陽性という診断がついていないといけない。そういうところでもう少し(PCR検査をやって)診断を早くしてもいいのかなという印象はあります」


 『ひるおび!』も登場した専門家の意見として番組から提言する方向性は『モーニングショー』とほぼ同じものになった。



 石田純一さんと岡江久美子さん。2人の芸能人の明暗から、新型コロナウイルスについて対策を具体的に改善していこうと模索したのは、この2つの番組だけだった。



4/24(金) 23:04

水島宏明
上智大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
1957年生まれ。東大卒。札幌テレビで生活保護の矛盾を突くドキュメンタリー『母さんが死んだ』や准看護婦制度の問題点を問う『天使の矛盾』を制作。ロンドン、ベルリン特派員を歴任。日本テレビで「NNNドキュメント」ディレクターと「ズームイン!」解説キャスターを兼務。『ネットカフェ難民』の名づけ親として貧困問題や環境・原子力のドキュメンタリーを制作。芸術選奨・文部科学大臣賞受賞。2012年から法政大学社会学部教授。2016年から上智大学文学部新聞学科教授(報道論)。放送批評誌「GALAC」編集長。近著に「内側から見たテレビーやらせ・捏造・情報操作の構造ー」(朝日新書)、「想像力欠如社会」(弘文堂)



# by exjwq9 | 2020-04-26 19:58  

岡江久美子さん「マドンナ的存在だった。負けず嫌いで頑張り屋」中学の後輩が明かす




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 女優でタレントの岡江久美子さん(享年63)が新型コロナウイルスによる肺炎のため、23日に亡くなった。感染していた事実はおろか、昨年末に乳がんが発覚し手術、さらに放射線治療も受けていたことすら公にされていなかったため、その訃報はあまりにも衝撃的だった。


 4月3日に発熱し、6日朝に容体が急変。都内の大学病院に緊急入院して陽性が判明した。夫で俳優の大和田獏とLINEで連絡を取り合ったが、生前の岡江さんとのやり取りはこれが最後に。そして17日後、帰らぬ人となった。


「新型コロナウイルスに感染したことを公表しなかったのは“必ず治るから大丈夫。治ってから報告したい”という、岡江さん自身の希望だったそうです。乳がんも初期だったので“大丈夫。もっと大変な方もいるし”と公表せず、放射線治療が終わった2月中旬以降には、仕事にも復帰していたといいます」(スポーツ紙記者)




■どんなに多忙でも3食必ず作っていた


 1996年からは朝の情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)の司会を17年半にわたって務め、トレードマークの笑顔と元気な声で、視聴者を明るい気持ちにさせてくれた岡江さん。「まだ長女の美帆さんが中学生だったころは、彼女のために毎朝、5時半に起床してお弁当を作り、学校へ送り出していました」(同前)


『はなまる~』時代の岡江さんは仕事帰りに、地元のスーパーへ立ち寄って買い物をする姿もよく目撃されていたという。

「彼女は東京生まれの東京育ちですから、スーパーや地元商店街でも顔なじみが多かった。そのせいか、買い物の途中で会っても飾ることなく、普通の主婦と変わらないような会話をしていましたね。カートにたくさんの食品を入れて、他のお客さんに“あ、岡江さんだ!”と気づかれても、笑顔で“こんにちは〜”と返してくれるような方でした。どんなに忙しくても、朝昼晩の3食を必ず自分で作っていました」(当時を知る近所の主婦)


 『はなまる〜』を降板してからは、認知症を患っていた母親の介護と美帆さんの世話に明け暮れていたが、周囲には大変な様子を微塵も見せなかった。岡江さんの中学時代の後輩は「当時からとてもきれいで明るくて、マドンナ的存在でした」と話す。「スポーツ万能でテニス部に所属していましたが、それから演劇部へ。昔からすごく負けず嫌いで、頑張り屋でした。試合で負けると誰よりも悔しがって、それでも率先して、みんなを励ましてくれました。彼女を悪く言う人は誰もいなかったし、彼女が誰かの悪口をいうのも聞いたことがなかったですね」(同前)


 通夜や葬儀・告別式は未定で、新型コロナが落ち着いてから、お別れの会を実施するという。24日、岡江さんの遺骨が都内の自宅に戻った。夫・獏は中継に訪れたテレビ各社に向け「久美子が帰って参りました。こんな形の帰宅は本当に残念で、悔しくて、悲しいです。みなさまもお気をつけ下さい。それがのこされた家族の願いです」などと語った。彼女を失った辛さと無念さは、まだ当分、消えることはないだろう。



(取材・文/小窪 誠子)


週刊女性PRIME [シュージョプライム]
2020/04/24 19:50





岡江久美子さん、孫には「ばばバカ」笑顔の一方で娘にむけた「母のきびしさ」



 「“親バカじゃなくて、もうばばバカ(笑)。いいタイミングで孫ができたの”と、娘の美帆さんに女の子の赤ちゃんが生まれた時は、それはもう嬉しそうに話していました。岡江さんにとって初孫で、その時は高齢のお母さんの介護もしていたそうですから、大変だったとは思いますが、親子4代で過ごした幸せな時間だったのかもしれないですね」(テレビ局関係者)


 4月23日、女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルス感染症による肺炎のため他界した。63歳という若さだった。志村けんさんに続き、芸能界での新型コロナ感染による死者がまた出てしまった。


 「岡江さんは昨年末に乳がんの手術を受け、今年に入ってからは放射線治療を受けていたことが事務所によって明らかにされました。志村さんも胃のポリープ除去手術を受けていたといいますし、免疫力の低下が重症化を招きやすくしているのかもしれません」(スポーツ紙記者)


 岡江さんといえば、1996年から17年間続いた『はなまるマーケット』(TBS系)で司会を務め、長らく“朝の顔”のイメージが強かった。そんな彼女は、番組終了後からの6年間、冒頭のように濃密な時間を送っていたようだ。


 「自宅の隣に住むお母さんは当時で80代後半で、食事や身の回りの世話など介護が必要な状態でした。『はなまる』で“出勤”中はヘルパーさんを呼び、また夫の大和田漠さんも散歩に付き添ってくれたり、美帆さんも頻繁に来てくれたみたいです。それでも、やはり自分のお母さんですからね。岡江さんが面倒を見ることが多かったそうです。


 いま思えば、たまに単発のドラマなどの仕事で顔を合わせても、いつものやさしい笑顔を見せて大変そうなそぶりは全く見せませんでした。お母さんのことが大好きだったのでしょうし、新たに守る生命が誕生したのも、ちょうどその頃だったと思います」(前出・テレビ局関係者)


 岡江さんと大和田の娘の美帆さんが長女を出産したのが、『はなまる』が終了した翌2015年のこと。


「この頃にはお母さんは認知症を患い、老人ホームに入居していたそうです。岡江さんは、お母さんが94歳で亡くなるまでは、介護のことはほとんど話しませんでした。しかし、お孫さんができた当時は“また子育てができるの。でも、今の育児って(昔と)違うんでしょ!?”、“(両親の)どっちに似てもかわいいわよ。大きくなって一緒に旅行に行くのが今から楽しみ”と、うれしそうに話していました」



■やさしい笑顔の一方できびしさも


 孫をかわいがる“やさしいばあば”の一方で、意外にもきびしい一面も持っていたという。


「親しいスタッフが“お孫さんと一緒に暮らさないんですか?”と聞いたら、“これからはあの子(美帆)の人生だから”と。ちょうど美帆さんが離婚してシングルマザーになった時だったと思います。もちろん、心配でしょうし、大変な時には助けになるのでしょうけども、娘が母親として自分で選んだ道だからこそ、あえて手を貸すことはなかったのではないでしょうか。それが岡江さんの“母の愛”だったのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)


 岡江さんが亡くなる前夜、美帆はSNSを更新し、

《絶対かからないようにするしかないんです。うつさないようにするしかないんです。コロナ、怖いんです》
  と訴えていた。岡江さんの容体を知ってこその投稿だったのかもしれない。


 『はなまる』が終了してからの6年間、表舞台で見かけることが少なくなった岡江さんだったが、母親や娘、孫と過ごした時間は長い女優人生と同じくらい濃いものだったのかもしれない。



週刊女性PRIME [シュージョプライム]
2020/04/24 06:00






# by exjwq9 | 2020-04-25 13:21